読書のススメ
「思えば、孤独は美しい。」

 

人にはそれぞれ、些細なことから大きなものまで様々な課題が存在します。

その課題を克服したり、目標を達成したりしながら、より良い幸せな人生を求めて生きています。そんな皆様へお勧めしたい本をご紹介していきます。

 

「思えば、孤独は美しい。」         著者:糸井重里 氏

 

 

自分が生まれてくる前にも、世界はあったし、

自分が死んでしまった後にも、世界はある。

そのことが、なんだかさみしくてしょうがない。

 

冬の雨はさみしいけれど、ときどき降ってほしい。

ずっと乾いていた空気がやさしくなる。

 

人は、相手を信じていれば、

かなり奥深くまでさまざまなことを語るものです。

じぶんのことで、どうしても秘密にしていたいことなど

それほどたくさんありません。

ただ、どれだけ親しい関係でも、

たがいに信じあっていたとしても、

なにを言って、なにを言わないかは、

じぶんで決めることだと思うのです。

 

「もうダメかもしれない」と、

心から思ったことのある人は、

たぶん、そのあとに、生まれ直しているのではないか。

ぼくには、そんな気がしています。

ほんとうに大切なだれかと、

別れなければならなくなったとしたら、

その別れの後のあなたは、

前のあなたじゃなくなっている、とは言えませんか。

それは、わるいことばかりじゃなく、

もうひとつの色の人生として、生まれ直している。

そういうものかもしれないと、思うのです。

ずっと同じわたしです、というのもありますが、

その機会に生まれ直したのかもしれない、と、

お別れした人に報告してもいいんじゃないかな。

新しい靴に履き替えたら、ちがう道を歩き出した。

そんなことが、あったほうがいいように思えています。

 

「こころ」というものなどない。という考え方もある。

そういう考え方があってもいいとは思うけれど、

「こころ」というものはある、としておかないと、

なんにも見えなくなってしまうんだよ。

だって、ほとんどの人間が「こころ」で動いているからさ。

「こころってものが、あるんだ」と、

まずそこだけは共通の理解にしたい。

 

弱者だからこそ、卑怯なことはしない。

そうでなかったら、いいところがなくなる。

 

元気じゃないときも、元気でいると、元気になったりする。

 

 

言葉の魔術師という印象。

決して難しい言葉ではなく、誰もが「うんうん」と納得できることや、自分もそんな思いになったことがあるなと思うようなことをわかりやすい言葉で綴ってありました。

若い時に教えてもらってなかった長く生きていると経験するフィジカルなことの「40過ぎくらいから小さい文字が見えにくくなる。あんがい先輩は言わなかったけど、暗くなる」や「服の脱ぎ着ができないくらい肩が痛くなる」「長く座り込んでいると膝が痛くなる」など、「たくさん生きてきた証拠」がわかりやすく、面白く表現されています。

そうかと思うと「生きているのがいいことで、死ぬのが悪いことなのかといえば、それはいいわるいで分けられることじゃない」と生きることや死ぬことをどう見るかについても語られていました。

人として生きること、それを言葉で表現すること、自分の周りの愛すべき人・ものたちに感謝することを実生活の写真入りで構成されていて、とても読みやすい考えさせられる1冊でした。