就労移行支援事業所C-POWER
WorkingSupportドーラ
「良いトコ見つけ」の講義

 

岐阜県多治見市にある「C-POWER WorkingSupport ドーラ」は身体、知的、精神などの何らかの障害がある18歳から65歳の方が就労を目指して取り組む就労移行支援事業所です。

ドーラ(DOLA)とは、「Design Of Life Academy」の頭文字をとって名付けた事業所で、障害のある方が自分自身のこれからの人生と向き合い、生きるために何を学び、社会の中でどう自立して生きていくかを考え、「自分の人生設計をしていく場」です。

ドーラの講義をご紹介いたします。

 

【良いトコ見つけ】

何気なく過ぎる毎日でも、その日は誰かにとっての大切な記念日です。

一日を大切にする気持ち、1分1秒を大切にする気持ちをもてるようなきっかけになればと思っています。

この講義は「今日は何の日?」から始まり、いろんなことに興味がもてるようになるための訓練の一つです。些細なことに興味をもつことで、会話の引き出しを増やし、雑談力を鍛えていきます。

今回は、8月の様々な記念日から、8月3日の「はちみつの日」について考えてみました。

はちみつは、ミツバチが植物の花蜜を採取し巣房に貯え熟成させたものです。

花の種類によって色調や香りが異なるとされ、レンゲ蜜、アカシア蜜、ミカン蜜、トチ蜜など日本だけでも10種類のはちみつが存在すると言われています。

蜂蜜の効能は、記憶力アップ、疲労回復、殺菌作用、動脈硬化予防、肝臓機能の強化、便秘予防などがあり、毎日スプーン1杯の蜂蜜を食べると良いとされています。

はちみつ(100gあたり)の栄養成分
炭水化物 79.7g(男性381g,女性288g)、ビタミンB₂ 0.01㎎(男性1.6mg,女性1.2mg)、ナイアシン 0.2mg(男性15mg,女性12mg)、カルシウム 2mg(男性800mg,女性650mg)、鉄 0.8mg(男性7.5mg,女性10.5mg)( )内は成人が1日に摂取すべき推奨量

ミツバチがいなくなるとどうなるのでしょう?

ミツバチは、花の蜜を集めるだけではなく、私たちの毎日の食事に欠かせない野菜やくだものを栽培する農業の現場において、果実を実らせるための受粉も行っています。

「世界の食料の9割を占める100種類の作物種のうち、7割はハチが受粉を媒介している」と国連環境計画(UNEP)アヒム・シュタイナー事務局長が2011年に報告しているように、ミツバチは生態系だけではなく、人間にもとても重要なものです。

ハチは世界の作物の3分の1を受粉していると言われていますが、受粉で実るおもな作物は、リンゴ、アーモンド、アスパラガス、ブラックベリー、ブロッコリー、メキャベツ、キャベツ、カカオ、ニンジン、カリフラワー 、セロリ、サクランボ、ナス、ニンニク、ライチ、マカダミア、マンゴー、ナツメグ、タマネギ、パッションフルーツ、桃、梨、梅、かぼちゃ、ラズベリー、ポンカン、スイカなどです。

経済効果の側面から見ても、農作物の受粉を手助けするハチなどの生きものたちの働きは偉大です。

国連の科学者組織「IPBES(アイピーベス=生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム)」によると、花粉を運び農作物作りに貢献するハチなどの生物がもたらす経済的利益は世界全体で最大年5,770億ドル(約66兆円)に上ります。

 

ミツバチがいなくなった?

10年ほど前から世界中で見られるようになったミツバチの大量死。

その原因は日本でも広く普及しているネオニコチノイド系農薬であるといわれ、欧米を中心に使用を規制する動きが進んでいます。

ハチミツ採取だけでなく、野菜や果樹の受粉に関わるミツバチの減少が及ぼす農業への影響は大きく、問題は深刻です。

農薬会社はその影響を否定し続けています。その理由は、決定的な証拠がないからというもの。

しかし、影響が決定的になってから規制するのでは手遅れです。

このネオニコチノイド系農薬、ヨーロッパではミツバチに対して有害性があると明らかになったことから、使用禁止が始まっています。

私たちがミツバチのためにできることはなんでしょう?

1.少しでも花を植える

2.芝刈りは最低限にする

3.地元の養蜂家と交流してみる

4.ミツバチ用オアシスを作る

5.研究活動ボランティアに参加する

6.無農薬食品を選ぶようにする

7.引っ越し中のミツバチを殺さない

ミツバチのことを真剣に考えたのは初めてかもしれません。

ミツバチの恵みに支えられ、安全な食で子どもを健康に育める環境。人間が安心して暮らせる環境にしていくために、どんなことができるかもっと考えてみたいと思いました。