就労移行支援事業所C-POWER
WorkingSupportドーラ
「トリビア」の講義

 

岐阜県多治見市にある「C-POWER WorkingSupport ドーラ」は身体、知的、精神などの何らかの障害がある18歳から65歳の方が就労を目指して取り組む就労移行支援事業所です。

ドーラ(DOLA)とは、「Design Of Life Academy」の頭文字をとって名付けた事業所で、障害のある方が自分自身のこれからの人生と向き合い、生きるために何を学び、社会の中でどう自立して生きていくかを考え、「自分の人生設計をしていく場」です。

ドーラの講義の1つをご紹介いたします。

 【トリビア】

今回は、もうすぐお盆休みも近いので、「お墓参り」について考えてみました。

「お墓参り」と言っても、お参りするだけではありませんね。すぐに行ける場所にお墓がある方と、電車や車で何時間もかかる場所にある場合があると思います。

「お墓参り」をするまでに、持ち物の準備や段取りを考えておくとよいでしょう。

また、誰(自分とのつながり)のお墓にお参りするかで準備も変わります。

自分はいつ、誰と、どこのお墓参りをするかイメージしながら学びました。

  • お墓参りの時間

お墓は、大切だった亡き人やご先祖さまを供養するところです。祈りの象徴であると同時に、お参りする人にとっては精神的な拠りどころであり、連綿と受け継がれてきた命のつながりを身近に感じさせてくれるところです。つまり、お墓参りをして先祖供養をすることは、自分をあらしめてくれた全ての人に感謝するということになるのです。
かつてお墓は、集落の近くの山あいや、一族の屋敷のすぐ隣などにあったことから、人々にとってお墓参りは日常の生活の一部でありました。それが時代とともに生活から切り離され、仕事が忙しいとか、お墓が遠いのでそうそう行けないとか、年に数回行くお墓参りに変わってきました。

現在、お墓参りの時期として一般に行われるのは、春秋のお彼岸、お盆、故人の命日、正月、年忌法要などです。
しかし、お墓参りには先祖の冥福を祈るという意味だけでなく、一人ひとりが先祖より与えられた命であることに気づき、感謝し、家族の幸せを祈るという意味が込められています。
「子供が進学した」「就職が決まった」「結婚が決まった」というような人生の節目にも、できる限り報告を兼ね家族揃ってお参りし、喜びを分かち合うようにしたいものです。

  • お墓参りの作法

お墓参りに特別な作法はありません。
大切だった亡き人やご先祖さまに感謝し、手を合わせるという行為が大切なのですが、基本的な心得や手順は身につけておきたいものです。
服装は基本的には普段着で構いませんが、あまり派手な色やスタイルは避けて、なるべくきちんとした身支度で行きます。

 

持ち物としては、仏花、線香、ロウソク、お供え用のお菓子や飲み物、それを置くための半紙、数珠、マッチかライター、花ばさみ、タワシやほうき、歯ブラシなどの掃除用具、ひしゃく、手桶、水、ゴミ袋などがあります。

まずお墓に到着したら掃除をします。周りに生えた草を取ったり、以前にお供えしたものがあれば取り除いたりしてきれいにします。掃除を終えたら花立てに水を入れ、花ばさみで長さやバランスを整えた花をお墓の数に合わせて対になるように作って飾ります。
お供え用のお菓子や飲み物は半紙を敷いた上に置きます。季節の果物や故人の好物を供えるのもよいです。ただし時折「故人が好きだったから」と、お酒を墓石にかける人を見かけますが、化学変化で墓石が変色し、シミになることもあるので避けた方がよいです。

そして線香を点火して香炉に立てるか、線香皿の場合は横に寝かせます。点火には風よけのついた風防ライターを使うと便利です。
線香の火は口で吹き消すのではなく、手であおいで消します。人間の口はとかく悪業を積みやすく、けがれやすいものなので、仏に供えるものには向かないからです。
地域によっては灯明のロウソクを立てるところもあります。

お参りの順番は故人と縁の深い者からはじめます。線香を消さないよう注意しながら墓石にたっぷりと水をかけ、正面に向かい合掌します。冥福を祈るとともに感謝の気持ちや報告したいことなどを心の内で語りかけます。短い題目を唱えるのもよいです。
合掌の仕方としては手に数珠をかけ、胸の前で左右の手のひらをぴったり合わせ、軽く目を閉じて頭を30度ほど傾けます。
全員の合掌が済んだらお墓参りの手順としては一通り終わりです。

花、線香以外のお供え物は、カラスなどに食い散らかされないよう必ず持ち帰ります。

  • なぜお墓参りをするのでしょう

お墓の意味は時代とともに変わるため、特に決まったものではありません。
現代では、お墓をご先祖様の家であると考える人もいますし、単に遺骨の安置場所ととらえている人もいるかもしれません。
お墓を末代まで受け継いでいくべき家の象徴であると思う人もいる一方で、お墓自体必要ないと考えている人もいるでしょう。
しかし、多くの日本人に共通するのは、お墓はご先祖様から自分、そして子孫へとつながる心の拠りどころであるという点ではないでしょうか。

日本にはお墓を大切にする風習があります。
そのお墓にお参りすることで、亡くなった家族の冥福を祈る優しい心や、日々見守ってもらうことに対する感謝の心などが育まれます。
また、お墓参りには過去の家族と向き合い、現在の自分を生んでくれたことへの感謝を捧げ、子孫の代までお墓を守ろうとする気持ちが生まれるという効果もあります。
まずは、お盆休みにお墓参りに行ってみましょう。

そして、自分が生まれたことを感謝し今の自分をご先祖様に報告してみましょう。

大切なあなたの報告を、ご先祖様はきっと喜んで聴いてくださることでしょう。