就労移行支援事業所C-POWER
WorkingSupportドーラ
「トリビア」の講義

 

岐阜県多治見市にある「C-POWER WorkingSupport ドーラ」は身体、知的、精神などの何らかの障害がある18歳から65歳の方が就労を目指して取り組む就労移行支援事業所です。

ドーラ(DOLA)とは、「Design Of Life Academy」の頭文字をとって名付けた事業所で、障害のある方が自分自身のこれからの人生と向き合い、生きるために何を学び、社会の中でどう自立して生きていくかを考え、「自分の人生設計をしていく場」です。

ドーラの講義の1つをご紹介いたします。

 【トリビア】

今回もビジネス言葉について学びました。

 

敬語には尊敬語、謙譲語、丁寧語があります。敬語は相手に敬意を払う時の言葉で、ビジネスでは目上の人に対して尊敬語を使うのが基本的なマナーです。

謙譲語は自分をへりくだって表現する時に使う言葉であるため、相手の所作に対しては使いません。丁寧語は相手への敬意を表す時に使いますが、ビジネス敬語ではふさわしくない表現もあります。

尊敬語、謙譲語、丁寧語のどれにあたるか分からず使っているビジネス敬語は意外と多いものです。

自分は丁寧に表現しているつもりでも、ビジネス敬語としては間違って使っている言葉もあるでしょう。

普段自分が使っている言葉と照らし合わせながら、学んでいきましょう。

 

電話口でつい言いがちな間違えやすいビジネス敬語

「了解しました」

「了解」は目上の人が目下の人に対して使う言葉です。目下の人が目上の人に使うのは間違いです。

上司やビジネス相手など、目上の人に対しては「承知いたしました」や「かしこまりました」を使いましょう。

 

「お名前をいただけますか」

相手の名前を聞きたいとき、「お名前をいただけますか」や「お名前を頂戴できますか」というのは間違いです。

名前はいただいたり、もらったりするものではありません。正しくは「お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか」や「お名前をお聞かせいただけますか」と表現します。

 

「○○様はおられますか」

「おられる」はビジネス敬語としては間違いです。「おる」は「いる」の謙譲語ですので、敬意を払うべき相手に「おられる」を使うのは正しくありません。ビジネス敬語では「いらっしゃいますか」を使うのが正しいです。取引先の相手に電話を掛ける場合は、「○○様はご在籍でしょうか」でも構いません。

 

「○○様でございますか」

「ございます」は「ある」の丁寧語で、尊敬語ではありません。

この場合は尊敬語の「いらっしゃる」を使い、「○○様はいらっしゃいますか」と表現するのが正しいです。

 

「○○を担当させていただいております」

「させていただく」は相手から要望があった場合に使う言葉なので、自社から任命された役職や担当に使うのは正しくありません。ここはシンプルに「○○を担当しております」や「○○担当の△△です」などにしましょう。

 

「休みをいただいております」

休みを与えているのは会社であるため、相手に「お休みをいただいております」と伝えるのは正しくありません。この場合は「休みをとっております」や「休暇で不在にしております」と表現しましょう。

 

「ご苦労様です」

「ご苦労様」は目上の人が目下の人に対して使う言葉なので、目上の人に「ご苦労様です」というのは失礼にあたります。目上の人に対しては「お疲れ様です」と言いましょう。

 

「お世話様です」

ビジネス敬語では「お世話様です」とは表現しません。「お世話になっております」が正しい表現です。

「お世話になっております」は初めて電話で話す相手や初めて取引をする会社に対しても使います。

 

「お久しぶりです」

「お久しぶりです」はくだけた表現なので、ビジネスでは使いません。

ビジネスでは「ご無沙汰しております」を使いましょう。

 

「○○様が申されたように~」

「申す」は謙譲語ですので、「れる」をつけても尊敬語になるわけではありません。

この場合は「おっしゃる」に「れる」をつけて「○○様がおっしゃられたように」が正しい使い方です。

 

問題のない使い方として認められるビジネス敬語もある

かつては間違ったビジネス敬語だった言葉も、問題のない使い方として認められるものもあります。

例えば、「とんでもございません」は間違った使い方とされていました。

しかし、2007年に文科省の文化審議会が発表した「敬語の指針」では、問題がない表現であるとされています。違和感をもたれる方もいらっしゃるかと思いますが、「とんでもございません」は正式に問題のない表現として認められているのです。不安な方は「とんでもないです」と表現するといいでしょう。

正誤の線引きが難しいビジネス敬語もありますが、言葉は時代とともに変化していくものです。

ただし、間違ったビジネス敬語が一般的な敬語として認められるまでは、正しいビジネス敬語を使うようにしましょう。

 

 

あまり気にしないという方もいらっしゃいますが、やはりビジネスの世界では敬語の使い方で相手が受ける印象が変わってきます。

電話口では敬語の使い方がダイレクトに印象に響くので、正しいビジネス敬語を覚えておくべきですね。

まだまだビジネス敬語はあります。

少しずつ覚えていくためにも、学んだ言葉を使ってみましょう。