読書のススメ
「アンガーコントロールガイド」

 

人にはそれぞれ、些細なことから大きなものまで様々な課題が存在します。

その課題を克服したり、目標を達成したりしながら、

より良い幸せな人生を求めて生きています。

そんな皆様へお勧めしたい本をご紹介していきます。

 「アンガーコントロールガイド」       著者:清水 栄司氏

 

 

人はルールを破られたと感じると怒り出す

人が怒るときには、様々な理由があります。それは人によっても、状況によっても異なります。

「怒るわけ」を一言でいうことはできません。

ただ、怒りっぽいことで悩んでいる人にカウンセリングをして、話を聞いてみると、多くの人に共通した考え方が見られます。怒りっぽい人の多くが、ものごとが思い通りにならないときに、とくに、自分が日ごろ「こうあるべきだ」と考えているルールが破られ、ものごとが思わぬ展開をみせたときに、怒りを感じているのです。

怒りが湧き上がってくると、状況を客観的に確認したり、相手の事情などに思いをよせたりする余裕がなくなり、相手の言い分も聞かずに、注意や抗議、ときには暴言という形で、怒りの感情を相手にぶつけてしまいます。その結果、事情も考慮せずに怒る人、怒りっぽい人といわれるようになってしまいます。

 

怒りっぽい人は、自分のルールを絶対視している

世の中には様々なルールがあります。中には「風呂では体を右から洗う」など自分だけのルールを持っている人もいますが、「しめきりを守る」というルールは、万人が共通意識としてもっている、常識的なルールだと言ってよいでしょう。

しめきりを守ることを「正しいルール」で「守るべきルール」だと考えるのは、決しておかしなことではありません。ところが、しめきりを破られたときに、相手の事情を聞かずに注意や抗議をすると、怒った側の人が非難されてしまうことがあります。周りの人から「相手の言い分もきくべきだ」「怒るほどのことではない」などと言われるのです。

どうしてルールを正しく守っている側が、そのような扱いを受けることになるのでしょうか。それは、感情的になって、怒りを相手にぶつけ、過度に攻撃しているからです。

そのような態度は、たとえそれが正当な怒りだとしても、社会ではなかなか受け入れられません。

 

じつは、極端な正論は怒りを生む場合が多い

ルールは大切なものです。そして、常識的なルールを守ることは、正論だといえます。

しかし、現実はいつも正論の通りに進むわけではありません。災害が起きたときなど、ルールや正論を適用できなくなるケースもあります。そのような時には、ルールや正論を弾力的に運用する必要があります。つまり、ルールや正論には程度があるということです。

 

怒りっぽい人とそうでない人の違い

世の中には怒りっぽい人とそうでない人がいます。「ルールの侵害」を許せない人や「役割意識」を強く持っている人は怒りっぽくなりますが、他にも怒りっぽさに関わる要素があります。

「衝動性」の高さです。

衝動性の高さは人それぞれに違います。

もともと衝動性の高い人もいれば、仕事柄、迅速な判断を求められることが多く、日常生活でも結論を急ぎやすいという人もいます。

 

 

怒りをぶつけることは、短期的にも長期的にも損をする

「短気は損気」という言葉を思い出しました。

「短気は損気」は「たんきはそんき」と読む語呂の良い慣用句で、短気を起こすと自分が損することになるという、短気を戒めている言葉です。短気とは、忍耐力がなく我慢ができない性質や、ちょっとしたことですぐ頭に血が昇ったり、喧嘩っ早かったりすることや人を指します。損気は、短気と音を合わせて「損」に「気」を添えた語で、損失を招きやすい気質のことです。誰でも怒ることはあります。

でも、怒っている人に近づきたくないと感じるのも分かります。

自分の怒りをコントロールして、和やかな日々を送りたいものですね。