読書のススメ
「常識にとらわれない100の講義」

 

人にはそれぞれ、些細なことから大きなものまで様々な課題が存在します。

その課題を克服したり、目標を達成したりしながら、

より良い幸せな人生を求めて生きています。

そんな皆様へお勧めしたい本をご紹介していきます。

 

「常識にとらわれない100の講義」          著者: 森 博嗣 氏

 

「こういうことがしたい」と語るより、まずそれをすべきでは?

「夢を語る」ことが格好の良いことだと若者の間でもてはやされるみたいだけれど

よく話を聞くと2種類に分かれる。単に将来やりたいことを語っている場合と、すでにそのために何かを実行していたり、少なくとも準備をしている場合だ。この後者の人は、そういうプロセス自体が楽しいから、話したく気持ちも分かるし、たとえ、先は長く、それに比べて今の段階がほんの初めだとしても、何もしていないよりはずいぶん聞く価値があるし、応援したくもなるだろう。

幼稚園児や小学生が「プロ野球選手になりたい」というのは微笑ましいが、せいぜい10歳くらいまでだろう。10代になったら、少なくとも手は打てるはずだし、人生の時間の短さから見ても、決してスタートが早すぎることはない。

 

大切なものを失うのは、その場限りの理由につい圧倒されるためだ

失敗してしまう、損をしてしまう、人よりも売れてしまう、といった苦い経験を振り返ってみると、どこで間違っていたかはだいたいわかる。そして、どうして間違えたのかというきちんとした理由がある。そのとき、その場では、その間違った方向を選ぶ理由があった。自分はそれに従った。ところが、あとになってみると、それが間違いだった。そして、その選択の拠り所となった理由も間違っていたということである。では、なぜ、その間違った理由が正しく見えたのか。だいたいの場合、それを正しく見せたのは、自分の思い込みであり、多くの場合は「願望」によるレンズの歪みに起因している。

 

自分にはできないと思ったことでも、少しずつ周りから攻めていく

「これは自分には無理だ」という気持ちを何度持っただろう。誰でも、それを感じるだろう。これは絶対にできない。できるはずがない。そういう壁に1日何度もぶつかるのである。

その壁を避けて迂回し続けて、ジグザグに歩くことが人生、ともいえる。できないことには、物理的なこと、経済的なこと、時期的なこと、能力的なこと、とにかくいろいろある。

けれども、それができる人もいる、ということにときどき気づくのである。

子供のときには特に、できないことが沢山あった。それが、いつの間にかできるようになっている。今でも僕は、毎日「これはたぶん無理だろうな」と思いつつ、やってみることにしている。なんとかできる方法を考え、少しずつでも解決していこうと頭を捻る。すると、そのうちあっさりできてしまうのだ。「変だな、思ったよりも楽にできてしまった。どうしてなんだろう」と不思議にさえ思う。

できないと感じたことも正しかったけれど、それができるようになった。ということも事実である。ということは、できないと考えた時の自分と、できた自分が違うということだ。違う理由は簡単で、自分が変化した、それ以外にない。

小さなことでもよい。こんな面倒なことは自分には到底無理だ、と思っていたことが、少しずつやっていると、案外できてしまう。長く続けられるはずがない、と考えていたのに、もうずっとやっていることもある。

 

 

私たちは、最初は言葉も話せませんでした。漢字を書くことも、ひらがなを読むこともたどたどしい時がありました。急にできるようになったのではなく、少しずつ親から教わり、友人と学び合い、自分で熱中しできる、分かるようになっていくのです。

どんなことも最初は「できるかな?」とマイナスからのスタートかもしれません。でも、やらないで終わるのではなく、まずはやってみることから始めたいですね。

そうしたら、「なんだ、私できるかも!」と明るい気持ちになる気がします。