読書のススメ
「マジメすぎて、苦しい人たち」

 

人にはそれぞれ、些細なことから大きなものまで様々な課題が存在します。

その課題を克服したり、目標を達成したりしながら、

より良い幸せな人生を求めて生きています。

そんな皆様へお勧めしたい本をご紹介いたします。

 

「マジメすぎて、苦しい人たち」 著者:松﨑博光 氏

 

まじめに生きるということは、とても大切なことです。人間社会の美徳です。それだけではありません。「まじめさ」は、個人の美徳にもなります。まじめな人は、人に好かれます。愛されます。それゆえ、いったん愛されるということがわかると、もっとまじめになろうとして「マジメ」が過ぎてしまいます。私たちは、自分の自由意思で行動しているように見えて、じつは、周りから望まれるように行動している場合も少なくないものです。自分が望んでいるからではなく、望まれているからそう行動する。こうした「望み、望まれる関係性」に変化がおこり、そのバランスが崩れて人から望まれる行動しかとらなくなると、人は知らぬ間に障害をきたします。無理にその状況に適応しようとすることから生じる障害、「適応の障害」です。

マジメも過ぎれば、苦しくなります。苦しいという自覚がなくても、体や心は正直に苦しさを訴え出します。

学校や会社に行けなくなる、不安で眠れなくなる、何をするにもおっくうで気力が続かない、食欲がなくなる。こうした症状は、いずれも「適応障害」を起こした心と体からのSOSにほかなりません。

適応障害はハッキリと確定できるストレス因子が最大の原因となりますから、それだけかかる人も多い。ストレス社会と言われるこのご時勢、誰がいつなんどき陥っても、何ら不思議の無い疾患なのです。

 

ストレス病体質なのはどんな人?!

「なりやすい人」「なりにくい人」

同じ事柄でも、ストレスを強く感じる人がいれば、まったく平気な人もいます。いったい、その違いはどこから出てくるのか不思議になりますね。

その違いに触れるにあたって、まず、あなたはストレス病になりやすい人かどうかをみてみましょう。

次にあげる項目の中で、どのくらい自分に当てはまるものがありますか?

  • 仕事好き
  • 徹底的になりやすい
  • 責任感が強い
  • 義理を重んじる
  • 頼まれると断れない
  • 争いごとは苦手
  • 気が小さい
  • 評判を気にする
  • 極端なことはしない
  • 目立つのはいや
  • ほがらかで明るい
  • 熱しやすい
  • 常識家
  • 片付け好き・キレイ好き
  • 几帳面

チェックが付けばつくほど、周りからは非の打ちどころがない「よい性格の人」と見られることは間違いなしです。しかし、長所も過ぎれば短所に変わります。

自分を抑え、ストレスをため、「どこかで随分無理しているんじゃないの?」と突っ込みたくなります。その人なりの考え方、行動様式というのは、いうなれば性格のクセ(傾向)を表しているものです。性格のクセは、もって生まれた体質、もともとの気質や成育過程で培われた気質、社会全体という大きな環境からの影響、その人が属している社会の環境、こうしたことが絡み合ってつくられていきます。ストレスに対する反応が強いか弱いかの違いも、そこから生まれてくるわけです。

深い根っこにあるのは「ビタミン愛欠乏症」

ゆるやかに生きることを許す、ほどほどであることを許す。「許す」ということができれば、人はそうそう心の病気に陥ることはありません。適応障害をはじめ、心の病気では「許し」がひとつのキーワードになるといってもいいのです。では、どうしてそうなるまで自分を頑張らせてしまうのでしょうか。その根っこにあるのは「頑張らないと認めてもらえない、愛してもらえない、罰せられる」という不安感です。問題行動も心の病気も、いってみれば愛を逃さないための病的防衛です。頼り、頼られてという形の健康的な依存は、健康な社会生活を営んでいく上で大切ですが、何かに頼らずにはいられない病的な依存は、それが断絶したり否定されたとき、様々な弊害を引き起こします。

「おかしいな」と思ったら、まずは心の病気の専門家に相談しましょう。治療効果を高めるためにもお医者さんやカウンセラーとの信頼関係を作っていくことが重要です。

良い医者10か条

  • 適応障害の患者が好きである
  • 安心感を感じる・くつろげる
  • よく話を聞いてくれる
  • 訴えの無い症状について見る目を持っている
  • 柔軟な対応
  • 局所にとらわれず総合的にみてくれる
  • きちんと説明してくれる
  • 治療手段が豊富
  • 診療の場にプライベートを持ち込まない
  • 患者の成長を見守ってくれる

 

自分と相性の良いお医者さんを見つけて、早く治していくことが大切です。

いざ診療となった場合、症状・発症の状況(きっかけ)・心理状態・環境(ライフスタイル・ライフイベント)・既往歴・性格の傾向・家族や周囲の見方や反応などを伝えて、治療に役立てられるといいですね。