就労移行支援事業所C-POWER
WorkingSupportドーラ
「テクニカルスキル」の講義

 

岐阜県多治見市にある「C-POWER WorkingSupport ドーラ」は身体、知的、精神などの何らかの障害がある18歳から65歳の方が就労を目指して取り組む就労移行支援事業所です。

ドーラ(DOLA)とは、「Design Of Life Academy」の頭文字をとって名付けた事業所で、障害のある方が自分自身のこれからの人生と向き合い、生きるために何を学び、社会の中でどう自立して生きていくかを考え「自分の人生設計をしていく場」です。

一人ひとりが希望する働き方を一緒に考え、働くために必要な訓練を「共通課題」「個別課題」「自由課題」に分かれて行います。

希望する働き方や実現までの道のりは、一人ひとり違います。

それぞれのプランに合わせて、必要なことを訓練していきます。

電話応対やパソコン訓練、コミュニケーション能力など、社会に出るために必要な力をビジネス基礎としてカリキュラムに準備しています。

一人ひとりの「こんなふうに働きたい」を考え、そのためには何が必要か、今の自分を知り、環境を知り、自分の役割を知ることができるように、毎日の訓練を大切にしています。

ドーラの講義をご紹介いたします。

 

【テクニカルスキル】

「テクニカルスキル」とは業務遂行能力と言われ、「業務を遂行する上で必要となる専門的な知識や、業務処理能力」を指します。 職務内容により、その内容は異なります。

ビジネスを進行させる上で基本となり、個々の従業員が自分の仕事を進めるための基礎部分にあたります。

 

<基礎的なビジネススキル>

ビジネスマナー、時間管理能力、タスク管理能力、情報収集力、計画力など

 

<職種ごとに必要な能力>

・販売・接客職 接客技術、説明力、商品知識、観察力など

・事務職 事務処理能力、パソコンスキル、資料作成力など

・ITエンジニア プログラムの設計力、プログラム言語の知識など

 

テクニカルスキルは、大きく分けて3つに分類されます。

・汎用スキル

・専門スキル

・特化スキル

 

 

汎用スキル

汎用スキルは、業界や部署、職種を限定せず、さまざまな環境で共通して活用が可能です。汎用性が高い、つまり異動や転職しても個人が「持ち歩けるスキル」という意味で、「ポータブルスキル」や「トランスファラブルスキル」とも呼ばれます。

一般的には学生時代・社会人初期の頃に身につけておくべきスキルとされています。

ビジネスマナー・ロジカルシンキング・タイムマネジメント・タスク管理・パソコンスキル・ビジネスライティングなどがあります。

 

また、ポータブルスキルでは、対人力・対課題力・対自分力という3つのグループに分けることもできます。

 

<対人力>

主張力、否定力、説得力、統率力、傾聴力、受容力、支援力、協調力

 

<対課題力>

試行力、変革力、機動力、発想力、計画力、推進力、確動力、分析力

 

<対自分力>

決断力、曖昧力、瞬発力、冒険力、忍耐力、規律力、持続力、慎重力

 

ポータブルスキルを磨くうえでは、各グループのなかでどこが強みかを考えて強みを伸ばすこと、成果をあげるためにボトルネックとなっている弱みを改善することが大切です。

 

強みを組み合わせることで、自分なりの活躍スタイルを見出していきましょう。

 

例えば、次のようなイメージです。

 

・主張力、否定力、説得力、統率力        → 主張や説得で物事を推し進める

・傾聴力、受容力、支援力、協調力        → 周囲の意見を引き出して調整する

・試行力、変革力、機動力、発想力        → 新たなアイデアを生み出して試す

・計画力、推進力、確動力、分析力        → ゴールから逆算して道筋を立てる

・決断力、曖昧力、瞬発力、冒険力        → 意思決定を引っ張る

・忍耐力、規律力、持続力、慎重力        → リスクを洗い出して規律を守る

 

専門スキル

専門スキルは、部門や職種によって異なる業務遂行のための知識や能力です。

部門や職種により専門性がありますが、各部門や職種内ではある程度共通しています。

 

・営業:関係構築力、ヒアリング力、プレゼンテーション力、商談スキル、商品知識など

・会計:簿記、管理会計、決算、キャッシュフロー、財務など

・ITエンジニア:プログラミングスキル、システム設計、問題解決力など

 

なお、専門スキルを身に付けるうえでは、「この専門スキルを身に付けるには、ポータブルスキルのここが基礎になる」という能力があります。

 

例えば、営業の関係構築力やヒアリング力、プレゼンテーション力を身に付けるには、対人力グループのスキルを高めることが基盤となります。ITエンジニアであれば、対課題力グループの論理性に関するスキルが必須となるでしょう。

 

汎用スキルを高めたうえで、専門スキルを身に付けていくと、各仕事での成果に直結します。また、職種で必要な専門スキルをある程度まんべんなく身に付けることで、周囲や部門の仕事をより高い視座で見通すことができるようになるでしょう。

 

専門スキルは、転職や異動すると使えなくなってしまうものもありますが、基本的には同じ/類似職種にいれば、汎用的に生かせます。

 

特化スキル

特化スキルは、ある分野に特化した技術や、際立ったプロフェッショナル性を指します。「各職種の専門スキルを細分化して磨き上げたもの」が特化スキルのイメージです。

 

例えば、マーケティング職のなかにも、CRMツールの設計・活用スキル、高度なライティングスキル、クリエイティブディレクション能力、Web広告運用に関するスキルなど、さまざまな特化スキルがあります。

特化スキルを磨けば、分野や職種における「専門性」が高まることになります。

ただし、特化スキルは時代の流れやIT化のなかで必要とされなくなったり、汎用スキルや専門スキルを身に付けていないと組織内で活躍できなかったりするリスクもあります。

個人のキャリアとしては、汎用スキルや専門スキルとのバランスを考えながら特化スキルを磨くことが大切です。

また、組織マネジメントの視点で考えると、特化スキルは職種内の全員に必要なスキルではありませんが、失われると組織内のパフォーマンスに支障をきたします。

したがって、組織として特定の個人だけに特化スキルが依存しないように、後継者の育成を進めたり、特化スキルに至らない専門スキルのレベルで言語化して、組織内で共有したりすることが大切です。

 

自分が活躍できるためには、自分のことを知る必要があります。

自分づくり・自分磨きをして、強みを伸ばしていきましょう。